Wednesday, February 11, 2009

Advance Practice

正しくアサナのプラクティスをすると言うのはとても難しい。アドヴァンスなアサナを簡単にスイスイとフローして行く事が、決してアドヴァンス(上級)なプラクティスとは言えない。

元ダンサーだったり、体操選手だった人たちがヨガを始めて、簡単にサーカスの様な難しいアサナが出来たり、むずかしいバックベンドなども簡単に出来てしまう事がある。 でも正しいステージ、ヴィンヤサ・クラマ、をたどり、ヨガの基礎を身につけてから、むずかしいポーズを行う事はとても大切だと私は思う。

何事も基本が大切。ヨガはスポーツとは違い、身体をいたわり、マインドをクリアにさせ、心を穏やかにさせる為にアサナを行い健康な身体を作り上げる。


愛読しているヨガ雑誌で読んだあるアシュタンギのケース:彼女は体操選手であった事もあり、身体は柔らかく力強さもあった。アシュタンガヨガに出会い1stシリーズ、2ndシリーズまでスイスイ進み、3rdシリーズをプラクティスし始めた頃、ある夜、背骨全体から左腕に激痛が走り、目覚めると左腕全体が麻痺して感覚もなくなっていた。


何の前兆もなく、ある夜、突然激痛で目覚めると身体半分が不随状態。健康な身体でベッドに入り目覚めた時には身体障害者になってしまった。

それは長年の、彼女のアシュタンガヨガの練習の仕方、何年間も無理な練習を続け、知らず知らず背骨を傷つけてしまった結果だ。始めからバックベンドはゴムのように柔らかく、筋力もあり、アシュタンガヨガのプラクティスは彼女にとっては簡単で、自分の実力をいつも見せびらかすような練習をしていた。クラス中はいつも前列でエゴッぷりを発揮していたそう。


長い間アラインメントは気にせず、身体をいたわる事を無視して練習を続けた結果、アドヴァンスなアサナどころか、ドアノブをにぎる事も出来なくなってしまった。


彼女は、誰からのアドヴァイスにも聞く耳を持たず、間違ったプラクティスをずっと続けていたそう。彼女の先生だったMaty Erzaty(アシュタンガヨガのマスターティーチャー)は彼女のバックベンドの仕方を見て、"そんなバックベンドの仕方じゃ、いつか必ず怪我するわよ!” と常々、強く彼女に警告していた。


でも彼女のエゴは大きく、そのフィードバックに耳をかすどころか、クラス中、注意されるのが嫌でスタジオを変えてしまった。 でもさすがマスターティチャーの予想は的中、彼女はもう二度と大好きなアシュタンガヨガのプラクティスを以前の様に、ウジャイ呼吸に合わせて、ディープなフローをする事が出来なくなってしまった。


今では、ヨガのクラス中、他の人がフローに乗っている中、クラスの半分以上はチャイルドポーズかハーフロータスをくみ呼吸しているだけ。そのクラスの先生は彼女に言いました、"今の君にとってクラスがフローしている間、ハーフロータスで座っていると言うのが最も上級なプラクティスだね" 。


こう言った方法で彼女はやっと気づいた、痛い教訓。そして一生抱えなければいけない身体の付随。


↓ヨガマガジンの記事、"from badass to beginner in one excruciating summer" の怪我をする前の筆者、ハンドスタンドでさそりのポーズ





あるNYCのマスターティーチャーのインテンシィヴを受けた時、その先生はアサナを極めるのには怪我は付きものだと言っていた。彼もヨガの練習中に色々な所に大きな怪我をしたそう。何十年前の怪我だけど、特に肩は今だに完治していないし、痛みが消えるのに1年以上かかった肩の怪我もあると言っていた。


そしてその痛みといったらものすごい激痛だったらしい。確かに、この先生のクラスを彼のNYCのスタジオで受けた時、回りの生徒達はまるでサーカスのパフォーマンスの様なアサナをやってた。しかもクラスが始まる前、ウオームアップの段階で頭がおしりについてた。


ヨガの練習中の怪我はプロセスの一環だと言う先生も入れば、絶対に怪我はしてはいけないと言う先生もいる。 私の先生シヴァ・レー&ブライアンも怪我はしないように身体をいたわりながら練習しなさいと常に言っている。 


怪我をしないようにアサナに入る時もステージ、ヴィンヤサ・クラーマ、vinyasa krama をたどりながら誘導してくれる。もともと、ヴィンヤサとはステージをたどりながら、自信のコンディションに合わせたアサナを行うと言う意味。


色々な考えを持つ先生がいる中、Shiva Reaとブライアン・ケストの様なヨガにたいする理解 〜 アサナのプラクティスは身体を優しく、いたわりながら、怪我の無いプラクティスをするべき 〜 や アナ・フォレストの言っていた、ヨガの練習中に絶対に怪我はしてはいけないし、ヨガは身体と魂を癒し、治療するもの 〜 この様なヨガの理解がある先生達に惹かれるし、私も同感だ。


私の先生シヴァ・レイも20年のプラクテイスの中で一回も自分のせいで怪我をした事が無いそう。一回強いアジャストでハムストリングを痛めてしまったぐらいだそうです。


ブライアンは長年のアシュタンガヨガの練習で何度も怪我をしたそう。男3人がかりで無理矢理バックベンドのアジャストをされて腰を痛めた事もあるらしい。腰がボキボキってなった時、これは怪我じゃなくて "オープニング" (身体が開き始めてる)だって言われたそうです。


でもこのような経験があるからこそ、今の師のヨガのアプローチ "ヨガは身体をジェントルにいたわるもの" があるのだろう。


シヴァのアサナのクラス中のアドヴァイス: "本当にアサナがうまくなりたいのなら、しっかりと先生のフィードバックを聞く事。私たちのクラス中のアドヴァイスは意地悪で言ってるのではなくて、愛なのよ”。 本当にそう!!現に先生のアドヴァイスどおり、アサナを行うとうまくポーズができるし、姿勢もととのう。


私もOmkariもヴィンヤサフローヨガのクラスで常々ヨガの師達からの教えを心に響かせ、みなさんが怪我がないよう、愛をもってクラスをリードするよう心がけている。アラインメントに関して、特にチャトゥランガの時とか、細かくうるさく?!言うのはみなさんへの愛です!!



これからも私は今まで以上に慎重に優雅に身体に愛を与えながらアドヴァンスなプラクティスをフローして行く。その日のフローに乗り、愛のフローに乗り、プラーナのフローに乗り、フローの生徒としてI will keep on flowing!


身体をひねったり、曲げたり、手で立ったりするだけがヨガのアドヴァンスなプラクティスでは決して無い。だとしたらサーカスのパフォーマーはみんなニルヴァナに達している、マスターティーチャーだ。


バカーサナからスコーピオンにフローするのがアドヴァンスなプラクティスでは無く、愛のフローに乗り、その日フローが何であれ、それを優雅に受け入れる、他人をジャッジせず、自分をジャッジしない事がアドヴァンスなプラクティスだと思う。ヨガの目的 〜 SANKALPA を見失わないように。


Be aware Yogis and Yoginis !



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